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日本臨床獣医学フォーラム年次大会2017その1

日本臨床獣医学フォーラム年次大会2017
今年で参加するのは3回目!
9/16(土)行って参りました!



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今年から新たにトリマープログラムも始まりましたよ!
私はトリマーの資格も看護師の資格もなく、獣医でもないので、
市民向けのプログラムしか聴講できませんが、それでも権威ある先生達のお話を聞けるまたとないチャンスです。
また、物販のコーナーではペット関連メーカーさん、医療メーカーさん、製薬会社さん、本屋さんなどの各ブースを回って見るのも楽しいですし、私は参加しませんでしたが楽しいワークショップなども出店されていて、
あっ、時間がなくてポスターセッションなども見れませんでしたが、とにかくとても勉強になります。


では、頑張ってリポート書きますね。
まず、始めに聴講しましたのはミレルの行動科の先生、入交眞巳先生のプログラム
「子犬から学ぶ、犬と生活する楽しさの始まり-3ヶ月齢の子犬から過ごそう楽しい時間-」

近年、都市部では子犬のしつけをトレーナーに任せる、
すでに、トレーニングされしつけの入った「出来上がった子犬」から飼うというスタイルが少しづつ増えてきているそうです。
都会ではトラブルを起こさないよう、マナーを守ろうという意識が高すぎる事が原因ではないかと。
それによって子犬期のしつけを失敗しないためにプロに任せるというスタイルが出来たのかもしれません。

このようなこともあって、今回フォーラムから入交先生へ「子犬から飼う楽しさ」をテーマに♪との依頼があったそうです。
先生は現在、10歳で譲渡された花子ちゃん(現在12歳)と、海之進くんという猫ちゃんとお暮しです。
ミレルの診察の時には時々話題になる子達です^^
先生は花子ちゃんは子犬から飼えなかったけど、それはそれは愛情深く育てられていて、花子ちゃんの子犬時代はどんなだったのか?とても知りたいと思ったそうです。私がミレルの過去なら何でも知りたいと思ったのと同じですね。

先生がアメリカ留学中は大学の前に捨てられていたワンちゃんを育てたり、パピークラスを担当していて、たくさんの子犬と触れ合ってきたそうで、その時のお話なども交えて
「子犬から過ごす楽しい時間を伝えたい、10の事」をお話下さいました。
それに伴って先生より、これは子犬から飼うのが正しいと言ってるわけではなく、縁があって子犬から飼うのならという話であって、決して譲渡を否定することではないです。譲渡から迎える選択も素晴らしいことです。と、ありましたので誤解のないようにお願いします。

では、10のこと♪
①なんといってもかわいい 
②子犬はいい匂い
まさにその通り!子犬は無条件にかわいいし子犬の香りは愛されるための香りですよね。

③しつけが楽しい
しつけと言っても成犬になってからするしつけとは違って、犬が楽しければいいのだそうです。
社会化期と言われる3~16週齢に子犬は他の犬との付き合い方、人との付き合い方、環境への適応を学びます。
母親とはせめて8週までは一緒にいた方がよく、まずは母親から色々な事を学びます。
例えば、お母さんの口を舐めるて甘える、お母さんは食べた物を吐いて離乳食を教える。
犬は本来そうやって大人になっていくんですよね。

パピークラスでは色々な刺激を与え、犬同士で遊びながら学んでいきます。
*ハンドリング 犬は首や足を触られるのを嫌がります。それは首や足をやられたら致命傷になるからです。
おやつを与えながら飼い主が体を触る練習をしましょう。
*Tシャツを着せてみよう
ハンドリングの練習にもなるし、術後着や防寒着などを嫌がらなくなる
*ブラッシングの練習(すこしずつ) *爪切りの練習(1本ずつ)
*抱っこの練習 色々な人に抱っこしてもらいましょう。男性、女性、服装を変えて抱っこするのもいいそうですよ!帽子を被ってみる、めがねをかけてみるなど。必ず座った状態で抱っこしましょう。

④うちの子として最初から一緒
これはミレルもそうですけど子犬期から一緒にいれなかかったので、子犬から一緒にいれるのは羨ましいし素敵なこと。

⑤子供に「いのち」が育つことを見せられる
お子さんのいるご家庭ではお世話は大変でしょうが、核家族が増えてきた世の中、子犬から命の教育をするのは良いと。
犬から見ても子供嫌いにならずにお互いに良いです。

⑥社会化のトレーニングの時に将来の夢を見られる
パピークラスのトレーニングをちゃんと出来ていると、大人になってからのトレーニングがとてもしやすいそうです。
例えばドッグダンスをしたい!アジリティーをしたい!など子犬期に夢をみるのは素敵なこと。絆を強くしていけますね。

⑦うちの子の歴史をみんな知っている

⑧友達と子犬期の話が出来る
人間で言う幼稚園時代のママ友のような、パピークラスで一緒だったパピ友は同じ年頃の犬の飼い主同士、相談できる友達になるそうです。

⑨家族と子犬時代の話を共有できる
先生が子供だったころ家族で飼っていたロッキーちゃんを迎えた時のお話など、今でも家族で話すそうですよ^^

⑩長く素敵な時間を犬と共有できる
みんなで一緒に子犬から育てませんか?

10歳で家族に迎えた花子ちゃんとのこれからの時間を思うと。。と仰っていました。
そして再度、先生より決して譲渡を否定していません。子犬から飼えるご縁があれば是非ということです。とお話がありました。
先生はユーモアがあってお話が楽しく、プログラムではスライドを使ってかわいい画像や動画をたくさん見せてくれました!
とても楽しく聴講できました!

この後、飼い主さんからの質問や相談コーナーがあり
5ヶ月のボルゾイちゃんの噛み癖の相談と
5ヶ月のジャックラッセルちゃんのお散歩が上手に出来ない相談を
これまた先生は楽しく教えて下さいましたよ!

ミレルは約1歳で迎えましたので子犬期を知りません。
しかもミレルの子犬期は繁殖場ですから、愛情を受ける事なく大人になって問題行動も。
なので、家に迎えてから色々教えるのは大変なこともありました。
先生の花子ちゃんとかぶる部分も多くて。。
花子ちゃんもミレルと同じようなところにいた保護犬です。(花子ちゃんもフルオキセチンを飲んでいます)
子犬から愛情かけて育てられたらお薬必要なかったかもですよね。
だけど大人からのしつけでも十分頑張っていて、とってもとってもいい子に育ってるな。
出来ることもいっぱい増えたよね!とか
しみじみ考えてしまいました。

先生とはご挨拶出来てお話も出来ました!
これからもミレルをよろしくお願いします。


次のプログラムはスペシャルシンポジウム(ランチョンセミナー)でタロタンママさんと合流!
mokoさんとも偶然お会い出来ました!皆さん勉強熱心です!

私が入交先生のプログラムを聴いている間、タロタンママさんは竹村直行先生の「我が家のももちゃんが心臓弁膜症になって2年が経ちました」を聴講されていました。今回でももちゃんシリーズ3回目になりますね。
最近、発表された論文EPIC studyについてお話があったそうです。僧帽弁閉鎖不全症のACVIMステージ分類で、ピモベンダン強心剤を使い始めるステージが今までのCより早期のB2から使用した方が進行を遅らせるというお話です。
ももちゃんもピモベンダンを始めたそうです。ももちゃんはお薬の良い効果があったそうです。

キャバリア飼いとしては僧帽弁閉鎖不全症については勉強が不可欠ですよね。
今回のスタディの他にもACE阻害薬の使い方についても、噂や、先生によって診立てが違うなどもあって悩んでいる飼い主さんもいるのではないかと思います。
そこで、物販エリアに行ってエランコジャパン フォルテコールプラスのブースの方にも質問しました。
論文は最近発表されたばかりで、それをいち早く取り入れる先生もいれば、まだ読んでいない先生もいるのは確か。
もしかして町の獣医さんと大学病院の獣医さんでは違いがあるかもしれません。
ちょうどこれから広まっていく治療法なのだと思います。
ただ、今までの治療法が間違っていた訳ではなく、今までの治療で良くなってるワんちゃんはたくさんいます。
かかりつけ医はその子を一番よく分かっていますし、その子にあった治療法を選んでくれているはず。
新しい治療法ゆえ、取り入れても結果を得ている先生も少ないでしょう。
結局はどのお医者さんを選ぶか?飼い主の責任になってしまいますが、疑問があればどんどん質問して勉強して、時には専門医へセカンドオピニオンも必要だな。と思いました。

さて、話をスペシャルシンポジウムに戻します。
「耐性菌が見つかったワンちゃんとそのご家族のストーリー」
症例提供は山岸建太郎先生。コメンテーターに徳力幹彦先生 髙橋孝先生 柴内裕子先生 デモレーターに栗田吾郎先生。

まずは山岸先生から症例のお話がありました。(ここではざーっくりと書かせて頂きます)
シェルティのシェルちゃん(仮名)が膿皮症になり、お母さんと一緒に病院に来ました。
まずは抗生剤を服薬し、症状の出ている箇所は消毒や保湿などで対応しました。
2週間経っても良くならず再診。培養検査と薬物感受性検査によって、
シェルちゃんの膿皮症の原因は、薬剤耐性菌だと分かりました。
(2000年代に入りセファレキシン耐性の膿皮症がアメリカで見つかって以来、日本でも広がってきているそうです。)
そのことを飼い主であるお母さんに伝えると、お母さんは薬剤耐性菌をとても怖い物と認識してしまいました。
耐性菌が人間にうつるのではないかと恐れ、何とシェルちゃんを手放してしまったのです!
「ええーーーーーーーーー!!!!!!!!!」まさかの展開に思わず声を荒げたチェリー&タロタンママさん(^^;)
ま、何だかんだでこの後、ご家族全員で再診して頂けて診断をきちんと伝え説明、シェルちゃんの耐性菌は人間にうつることはないこと、治療法があることを理解して頂き(内服は中止し、消毒とスキンケアで)無事にシェルちゃんは元気になりました!
という最後はハッピーエンドのお話だったのですが、途中の衝撃ったら(^^;)


このストーリーを元に、コメンテーターの先生方のお話やディスカッションがありました。
●細菌の検査は
①染色検査(白血球と菌の関係性)即日分かる
②培養検査(菌名の決定)数日かかる
③薬物感受性検査(耐性菌か普通の菌か?)数日かかる
薬を使う前にはこれらの検査が必要。

●菌は元々体に持っているものもあり保菌とは病気を起こさない
病気を起こす菌は原因菌といい、病気の場所から検体を採り検査すること
グラム染色によって白血球の中に菌があったり、白血球が集まってきてる場合は原因菌と判明。

●耐性菌とは普通の菌に比べて治療に使える薬が少ない

●医者が抗生剤を使い過ぎた事で耐性菌ができた

●抗菌剤の選び方
①薬物感受性検査で判断し効くもの
②病気へ到達できるもの(例えば髄膜・脳炎などは薬が到達しにくい)
③副作用が少ない
④安価である
①~④を総合的に選ぶ

細菌の専門の先生のお話もあり、菌の話は尽きない雰囲気でしたが、
栗田先生の方から、聴講している飼い主からの質問は?と促されました。
するとある一人の方から「診察室で先生の話してる事は宇宙用語のようでよく分からない。もっと分かりやす言葉に言い換えて説明して欲しい。また先生に質問できない飼い主もいる」という意見がでました。
もしかしてシェルちゃんのお母さんもそうだったのかもしれませんね。先生とのコミュニケーション不足。インフォームドコンセントがうまくいかなかったのかもしれません。

これに対し、先生方からプロフェッショナル意識から専門用語を使いすぎる傾向があるかもしれない。
看護師さんをクッション役に飼い主さんの質問を受けることもある。看護師さんもいい迷惑だね(^^;)

柴内先生が最後まとめました、今回のストーリーはまさにOne Healthワンヘルスの理念からワンちゃんも飼い主さんは相互に関係していて1つであり。。。
などお話されて終了しました。

私の感想は、耐性菌といえばピンパは尿路結石でいつもおしっこの中に菌がうじゃうじゃでした。抗生剤を飲んでもすぐに効かなくなってしまい、耐性菌だと言われたことがあります。お薬を替えても替えても治らず、結局完治することなく亡くなってしまいました(死因は別です)
ピンちゃんとの経験で、もっと勉強しようと思った。
分からなかったら納得できるまで質問するし、せめて診察室で先生の仰ることを理解できるくらいは勉強するべき!と思っています。宇宙用語だから分からないと諦めてしまっては大事な家族を守れないと思いました。


長くなりましたので次のプログラムは
つづく









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Category: 病院

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